2023年春日森の文化博物館企画展
大西暢夫
お蚕さんから糸と綿と
人が数千年という長い年月をかけ、糸を利用するために育てられ改良されてきた「お蚕さん」。桑の葉しか食べず、羽化しても飛べず、人の手を離れては生きていくことができない、野生では生きられない昆虫です。かつて日本では、全農家の約4割が養蚕に従事し、生糸の輸出量は世界一を誇っていましたが、化学繊維の発達などで衰退し、養蚕農家は急速に減少しました。
本企画は、滋賀県と岐阜県の境にある養蚕農家や紡績工場で働く人々、生糸や真綿が作られていく過程がつぶさに収められた『お蚕さんから糸と綿と』(アリス館)の写真展です。また、併設する森のくらし館では、春日村で昭和40年代頃まで養蚕業に使用されてい民具を展示し、草木染めが体験できる森の染織工房アトリエののでは、「シルクを染める」会を企画しました。
本企画展が、春日村でも盛んに行われていた「養蚕業」を知っていただくとともに、数千年にもわたる人とお蚕さんの関わりについても興味をもって頂く機会となれば幸いです。
本企画展の開催にあたり、写真家・映画監督の大西暢夫さんに深く御礼を申し上げます。
2023年10月21日〜11月19日
開館時間:9:00〜17:00
(但し、入館は16:30まで)
閉館日:水曜日
入館料:大人(高校生以上)110円
小・中学生 50円
主催:春日森の文化博物館+揖斐川町教育委員会 協力:情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
大西暢夫
写真家、映画監督。1968年東京生まれ。岐阜県揖斐郡池田町で育つ。東京綜合写真専門学校卒業後、写真家の本橋成一氏に師事。アシスタント時代、ダムに沈む岐阜県徳山村の取材を独自に開始し、最後まで村に残り続けた人たちを撮影した。独立後も現在に至るまで、ダムに翻弄される村で暮らす人たち、精神科病棟に長期入院する患者さん、東日本大震災被災地、伝統産業の職人、農家など日本全国各地の市井の人たちを撮影し続けている。著書に『ホハレ峠 ダムに沈んだ徳山村 百年の軌跡』『和ろうそくはつなぐ』、ドキュメンタリー映画に『水になった村』『家族の軌跡3.11の記憶から』など。
関連企画
10月29日sun.
13:30〜15:00
大西暢夫
ギャラリートーク
無料/要予約
HP予約フォーム、または、お電話(0585-58-3111)にてご予約ください。
場所:博物館
10月29日sun.
10:00〜12:00
シルクを染めよう
材料代960円
要予約(0585-58-3111まで)
場所:アトリエのの
大西暢夫 ギャラリートーク予約フォーム
大西暢夫 ギャラリートーク 10月29日 13:30〜15:00 参加無料(入館料のみ)
春日森の文化博物館日付と時間を選択イベントのタイムゾーン:アジア/東京 GMT+09:00今予約する本展示会に関するお問い合わせ
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